Q1住宅
新住協 室蘭工業大学 鎌田教授の指導のもと開発

地球温暖化を防ぐため、CO2を減らそうという次世代省エネ基準が施工されてから、もう8年たちます。この基準を満たす住宅は、東北をはじめとして日本中で確実に増えてきています。この結果、住宅でのCO2排出量も増えてきているのです。国はこの次世代省エネ基準を強化するどころか、逆に引き下げようとしているという話があります。その代わり、全ての住宅に義務付けようということらしいのですが。
私たちは、この20年、高断熱住宅の普及活動と研究開発を進めてきました。そして、できるだけコストアップを抑え、北海道、北東北で暖房エネルギーを半分に、それより南の地域では4分の1を目指す住宅づくりをはじめました。こうした住宅は、北海道ではおおむねQ値=1.0前後、本州以南ではQ値=1.2~1.6ぐらいでしょうか。

これまでの日本の住宅は30年前後で建て替える必要がありました。だから中古住宅はほとんど価値がありませんでした。しかしこれから30年後は状況が変わります。適切にメンテナンスされた住宅は、まだ70年使えるのです。アメリカでは中古住宅は、新築住宅と変わらない価格で売買されています。日本もそうなるはずです。
昨今の灯油価格の上昇は、当分続くといわれています。当然、電気やガスも値上がりしてきます。少なくとも、これから30年のエネルギーコストやCO2削減の問題を考えると、これまでとはちょっと違う価値判断が必要だと思います。

住宅を新築するのにあたって、どこに重点を置くか。10年間で更新する必要がある住宅の設備機器よりは、100年保つ住宅の基本性能にお金をかける。こうした考え方をするユーザーが増えていくと思います。私たちは、皆、地球環境問題には強い関心を持っています。できるだけ環境に負荷をかけないで、快適に暮らしていきたいと思っています。こうした住宅がQ1.0住宅なのです。
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